中台禅寺の頂上にある金頂(きんちょう)は、摩(ま)尼(に)宝(ほう)珠(じゅ)を意味しており、人々に本来具わっている円満な徳性を象徴しています。球形の構造はスペーストラス法によって構築され、表面は金色のチタンコーティングで覆われています。中台拈華(ねんげ)トーテムを中心とした天井は、その周囲にエッチング手法によって蓮花模様が施され、そして、ステンレスにチタンコーティングされた壁には、仏陀の六度本生譚(ろくどほんじょうたん)(ジャータカ)が刻まれており、菩薩の累劫修行の慈悲願行が表わされています。修行者が厳しい六度の修行を積んで、清しょう浄じょうな自じ性しょうを悟り、己の優れたところを限りなく役立たせるようになることが期待されているのです。