禅堂は禅宗道場の最も重要視される場所で、修行僧や参学者が心の究明を行うところです。禅道場としての中台禅寺は、建築全体が禅堂を中心として設計されており、五階と九階にはそれぞれ大禅堂、上禅堂が設けられています。禅堂、及び禅堂を延長した仏殿は、禅修見(けん)性(しょう)を意味する「因」を成し遂げて初めて、法身、報身、化身の三身円満を意味する荘厳な「仏果」に到達できるということを表しています。